2008安吾忌レポート

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■2月17日 第55回「安吾忌」レポート

新潟からの風が吹くからなのでしょうか。毎年2月17日は特に寒い。
今年も神保町の如水会館で行われた安吾忌は、平日だったためか去年より参加者が少なかったような印象を受けました。でも、会場と人数がちょうど良い感じでとってもアットホームな第55回安吾忌となりました。

夕方6時半を少し過ぎたあたりで事務局の木村さんから開会宣言。そのあと、安吾の息子である坂口綱男さんの開会の言葉、桐生の奈良彰一さんの献杯で本格的に安吾忌スタート。

そのあと、綱男さんから実現できなかった安吾ツアーのお話や各方面で活躍されている方のスピーチを聞いたあと、今回の目玉ゲストである原朋信さんの弾き語り。原朋信さんはくるり、スネオヘアーなどの生みの親であり、孤高の鬼才と称される人でご自身のblogにたびたび安吾の名前が挙がるぐらい安吾ファン。25分間、演奏と歌声を満喫させていただきました。

そうこうしていると、安吾忌一番の山場、恒例の安吾カルトクイズの時間です。
今年もけやき書房の佐古田さん、坂口家からは綱男さんがたくさんの貴重な品物を提供してくださいました。問題は全部で10問。出題のたびに、回答が発表されるたびに会場がどよめきます。

ちなみに、今回の商品の一部紹介。例年の初版本やバー・クラクラのグッズ、「坂口安吾」のネーム入り原稿用紙などに加えて今年は綱男さんが撮影した安吾にまつわる写真がありました。
でも、残念な事に綱男さんが提供してくれる商品はそろそろ数が少なくなっているそうですので、まだ安吾忌に参加したことない方は是非お早めに!

そして、カルトクイズ終了のあとスピーチがあり、聞き閉会の言葉、閉会宣言で夜9時に安吾忌は閉会を迎えました。

そのあと、時間がある方は2次会へ。
2次会では、『安吾と三千代と四十の豚児と』(坂口綱男)でも書かれていた新潟寄居浜での除幕式の話や実際の映像を見ることができたりと今年は特に貴重な経験ができました。

最後に個人的な感想を。
スピーチの中で手塚眞さんが「手塚治虫と坂口安吾は太陽と月のような存在だ」と言っていたのが非常に印象的でした。手塚治虫と坂口安吾。どちらも昭和をそして昭和に重く横たわる戦争を生き抜いた巨星でありながらも、単純に比較することができないこの二人。それぞれ違った角度から時代へのアプローチがされていながらも、なにか通じるものを感じるのはきっとみなさんも同じではないのでしょうか。
あと、文芸評論家の浅子逸男さんの「しかし、この安吾忌は文学臭しないな」という言葉。会場には、本当にいろいろな方がいらっしゃっていて、いろいろな話が交わされて。います。そんな一見文学臭のない安吾忌ですが、本当にアットホームな集まりです。

肩肘張る必要は全然なし!まだ参加したことのないあなた。是非、次回第56回安吾忌では会場でお会いしましょう。
安吾忌
 
安吾忌
 
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撮影: 坂口綱男
執筆: 神恵介
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