坂口安吾デジタルミュージアム
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 まず、原稿用紙そのものに注目してみる。紙質、これによって書かれた時代を身近に感じることができる。安吾の原稿用紙は戦後間もなくのもので、質は悪い。ただし、坂口安吾専用のものであるから、流行作家のあかしと考えられる。書かれた文字をみる。筆記用具は何か、インクの色は、文字のかたち、大きさ、筆圧は。これらによって作家の癖、性格などを知ることができる。安吾の場合は、青インクの万年筆で、やや丸味をおびた文字。原稿全体から、安定した精神状態でかきあげていることがわかる。年譜によれば、昭和24年2月に東大病院精神科に入院して4月19日に退院しているから、直って執筆活動に入ったことがわかる。

 坂口安吾の場合、戦前の作品で原稿が残されている「吹雪物語」(昭和13年)、戦後すぐの「白痴」(昭和21年)の原稿や取材メモなど、どの原稿の文字も乱れ、崩れが見られない。文字の端整さは、安吾原稿のひとつの特徴である。このことは、安吾がどんな場合でも精神の集中力を持続していたことを物語っている。

 もう少し原稿全体をみてみる。赤い鉛筆で欄外に大きく書かれている数字や文字は、印刷所で活字を組むときの指示である。「勝負師」1頁の赤字は「別冊文芸春秋」の12号に載せる原稿という意味である。「肝臓先生」の原稿には「文学界」という専用の印が青インクで押されている。原稿用紙の坂口安吾の文字にかぶさるように押されている長方形「坂口三千代」というのは原稿所蔵者の三千代夫人の押印である。「勝負師」の原稿の数字と手書きの数字が合わないのは、2頁からはじまり、64頁が2枚あるからである。

   
   
 
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