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新潟安吾名所案内-「あちらこちら命がけ」文学碑
新潟安吾観光MAPは今回から新津編に突入します。

新津は坂口安吾の父祖の地で、大地主だった坂口家は阿賀野川の治水などで巨万の富を築きました。坂口安吾も「石の思い」で、かつての坂口家を「徳川時代は田地の外に銀山だの銅山を持ち阿賀川の水がかれてもあそこの金はかれないなどと言われたそうだが」と書いています。

新津編第1回は、JR新津駅近くの坂口安吾文学碑を紹介します。

この文学碑は、JR新津駅の東口から下りて線路沿いを右に進んだところ、コンビニエンスストアのすぐ近くにあります。この文学碑は平成6年10月、当時新津市長だった小林一三さんらが発起人となり建立されました。

碑文には、「あちらこちら命がけ」とあります。これは、坂口安吾が妻の三千代に送った色紙から取られたものです。
  「あちらこちら命がけ」の裏には、新潟を舞台にした坂口安吾の長編小説「吹雪物語」の一節を直筆原稿から取ったものが刻まれています。この場面はヒロインの澄江が、新潟から神戸経由で新京(満州)へ向かうため、汽車に乗っている場面です。

「坂口安吾『吹雪物語』(昭和十三年)の自筆原稿より
・・・・・汽車が新津へついたとき、澄江は思ひきつて立ち上がつた。もう一度こつそり新潟へ戻って行かう。そして卓一に一目會はふ。澄江は驛へ手荷物を預けた。そしてうらぶれた待合室の一隅に腰を下した。夜がきた。澄江は然し動かなかつた。」(右写真)

坂口安吾には、原稿を乱暴に書きなぐっているイメージがあるような気がしますが、この原稿を見ると、意外や意外、綺麗な文字を書いていたことがわかります。若月忠信先生は、遺品紹介のページで安吾の文字について「文字の端整さは、安吾原稿のひとつの特徴である。このことは、安吾がどんな場合でも精神の集中力を持続していたことを物語っている」とおっしゃっています。

少々狭くなっていますが、裏側に回って坂口安吾の書いた文字に直接触れてみることをおすすめします。
【参考文献】
『坂口安吾全集 第2巻』(筑摩書房/1990年1月)
『坂口安吾全集 第4巻』(筑摩書房/1990年3月)
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